女性抜擢が失敗!?その理由は!?女性活躍推進ホールさんは絶対読んで欲しい先人の金言はここ

前回の記事はこちら:【女性活躍推進】女性店長の先駆け!某最大手の元女性店長にインタビューしてきました。から男は読め。

 

「冨田社長へ質問ですが、(渋谷さんの)女性店長抜擢で失敗したと思ったことはありますか?」

「抜擢自体、失敗したと思っています。」

「えっ!?」

 

ベラジオコーポレーションでは「女性の活躍推進」をテーマに様々な取り組みをしています。

先日某大手ホール企業様で女性店長を務めた、渋谷(しぶたに)さんにインタビューをしてきました。

経験者は語る。大変勉強になるお話を聞かせて頂きました、が…

冒頭のひとこと、これは一体どういう意味なのでしょうか。

本記事は「女性抜擢のリスク」についてのエントリーとなっています。

失敗、その理由とは…?

人物紹介:株式会社トミー 代表取締役 冨田洋

当時、渋谷(しぶたに)さんを女性店長として抜擢した方。

「ずばり、失敗というのはどうしてでしょうか?」

「渋谷さんのプライベートの部分でやっちゃったと思いましたね。店長就任時は30歳ぐらいで、結婚適齢期と言えなくもない。

結婚相手を探そうと思ったらそれなりの条件って求めちゃうじゃないですか。渋谷さんは店長でしたから、収入面や時間的な問題とか。」

「確かに、条件に合う方となると少ないかも知れません。」

「一番頑張っている時はいいと思うんですよ。でもこれが40歳になって45歳になって…と考えたら。

彼女は結婚したから良かったけれど、出産はまだです。これから機会はあると思いますが、もし年齢的なものでチャンスを失ってしまったらと考えると。」

「ご自身(冨田社長)の選択を悔やんでしまうかも知れませんか?」

「女性としての幸せを考えた時に、私は間違ったと痛感しました。本人にも『俺のせいで結婚するのも遅くなっちゃったし、もしかしたら子供も産まないかもしれない。だからもし、女性としての幸せが俺のせいで損なわれてしまったのであれば申し訳ない。』と、何度か話はしました。」

「今後もし、どこかで女性活性化・女性の幹部登用について意思決定するとしたらどうですか?」

「反対ですね。まずは制度づくり、女性の幸せまで考えた制度づくりをしないなら、やるべきではない。そこを真面目に考えている企業様は少ないと感じますね。」

ただ声高に「女性登用」「女性活性化」と言えば良いというものではない、ご経験からのお言葉は大変考えさせられるものでした。

それについて、ご本人はどう思っているのでしょうか。

失敗?そうなんですか?(笑)

「冨田社長を恨んでもいないですし(笑)、自分で決めたことなのでしょうがないんですけど。」

「実際今期は遅れたんですか?(恐る恐る)」

「遅れたというか、マネージャーの時から常に『9.5割仕事』『0.5割プライベート』くらいの比率でした。出会う人もいないし、どこで彼氏を作るのか…『え?誰とどこでどう出会うの?』ってなっちゃうんです。」

「そもそも役職に就いた時点で出会いがない、と。」

「25歳くらいからマネージャーで店長になったのが30歳。30歳になる手前で『私このまま仕事してて大丈夫かな』って悩んだことがありました。そのとき上司に言われたのが『いやいや。そもそも今相手いる?』いや、いません。『だよね、じゃあ今悩んでもしょうがなくない?』って言われて、ごもっともだと(笑)『じゃあ出来たときに考えればいいじゃん』っていう話をされて決断しました(笑)」

「店長を35歳くらいまでやって『ヤバイ』と。『仕事楽しすぎ』って。本当に婚期も逃すわ、と思って店長職から降りて、人事や採用のお仕事に移らせてもらいました。」

仕事9割の比率でコミットした結果、活躍しすぎてプライベートがなおざりになってしまった。抜擢をした冨田社長も頭を抱える事に…。

女性が安心して働ける仕組みとは

「女性活性化、活躍推進に取り組むために最低限会社として必要な事はなんでしょうか。」

再び冨田社長に

「『最低限』といってもたくさんあります。そのひとつとして、会社と個人でリスクとメリットをお互いに共有すること。いま頑張ると、こう言ったキャリアモデルがあるよ。でもこう言ったリスクもあるよ、って。

20後半の女性の考え方と45歳くらいの女性の考え方って全然違うことがあるんですよね、プライベート含めて。時が過ぎてから後悔させてしまってももう間に合わない。あらかじめしっかり話し合っておくこと。」

「結婚、出産、引っ越し、などですよね。」

「そう、頑張ってるときは『これで良い』って思っていても、年齢を重ねてから後悔させてしまわないようにしっかり制度でサポートする必要がある。それが出来ていないのに『女性活躍推進してますよ』って企業さんは多いと思いますね。」

「特に大きな問題に対して、どういった解決策があるとお考えでしょうか?」

「実際にやったこととしては、託児所を併設しました。

アルバイトの方、社員でも役職者でも、シングルマザーの方でも、託児施設があればもっと働ける、もっと頑張れるという方は多いと思います。」

「託児所の開業費用や運営の費用などはどのくらいでしょうか?」

「X00万円くらいあれば、十分可能です。運営についても、私の考案した仕組みなら全て込みでもXX0万円くらいで可能です。」

「思ったより安いです、というかかなり安いのでは?」

「例えば、ドミナントしている法人さんは1つの託児所で複数店舗をカバーできますよね。遊技しているお客様に関しては無料にするとか、他のパチンコ店の社員さんにも利用して頂くとか。

補助金なども活用できるケースがありますので、費用の心配って言うのはそこまで大きくはないです。」

「遊技しているお客様も利用可能にすれば、収益を生み出す事も出来る。今でも託児施設に取り組まれている法人さんはありますが、決して多くはないです。もっと広まって欲しいですね。」

「育児と仕事の両立を施設と制度で応援するべきと言うことですね。」

託児所併設がスタンダードになる時代も近いのではないでしょうか。

最大のライフイベント「出産」

「これから女性が役職者として長く働くことを考えた時に、どうしても婚期が遅れがちになると思うんですよ。でもそれでも仕事をしたいと思えるような会社にすることが必要です。あとは制度の部分。

突拍子のないことかもしれないですけど例えばアメリカのIT企業などでは、女性従業員に対して『卵子凍結保存給付金制度』を設けているそうです。」

現在、GoogleやFacebook、Uber、Apple、Yahooを含む少なくとも12社以上のIT企業が同様のサービスを提供している。さらにYahooが2016年に導入した凍結保存給付金制度では、卵子だけでなく精子や胚の凍結保存及び解凍にかかる費用も補償するという。

  • 女性の雇用創出のため
  • キャリアに集中したいから
  • パートナーがいないため
  • 病気の治療がある

「様々な理由で卵子凍結を考える女性がいて、その費用を会社が負担すると。それを聞いたときに面白いなと思って。例えば女性の役職者を目指す人って少ないじゃないですか。そういった人を応援出来るなら、費用を負担したとしても『機械1~2台分で済むでしょ?』と。」

「結婚はいつでもできるけど出産はタイミングが難しいって、そこを心配している人達はすごく多い。なので、仕事がひと段落して子供が欲しいなと思った時に出産できるように、そういう制度があれば仕事にも専念できるし魅力的ですよね。」

「経験として、機械1~2台分の費用で女性役職者が確保できるならメリットの方が大きい、と言うことですね。」

「出産さえクリア出来れば、お給料たくさん頂けるくらいまで頑張って、例えばシングルマザーでも経済的には問題ないですよね。後は託児とか、その他の制度で会社が応援してくれたら優秀な人材がずっと残ってくれることになります。」

「けっこう企業さんは簡単に『女性活性化推進』って言いますけど、女性のライフイベントへの悩みって言うのは大きいです。産休育休なんて結構当たり前のことで、『人生設計』とか『相手は』とか、様々な悩みがあって、そのケアの部分は男性じゃ難しいんです。」

「そうですよ!男は無関心なのよね!相談にのってる様で無関心なの!」

「(???)そういったケアをするためには、女性の幹部職は必要でしょうしロールモデルは必要だと思います。」

 

パチンコ業界に必要なのは、女性の幹部職を増やして女性従業員を多く雇用すること。そして女性の視点でお店づくりをして、女性のお客様を増やす。という事だと感じました。

しかし、女性の幹部職を増やすためには、会社として整備しなければならない部分が多くあるということも、今回のインタビューで学ばせて頂きました。

会社単体で、というよりは有志企業でのプロジェクト、または業界全体で取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。

 

これからもベラジオコーポレーションでは女性活躍推進を進めながら、様々な試行錯誤とチャレンジを継続していきます!

渋谷さまや冨田社長へ、女性活性化などでの講演・お問い合わせはこちらまでおねがいします

WRITER Plus編集長

編集長★

BELLAGIO Plusの編集長。社内の取材をしたり、催事の取材をしたりして記事を書いています。取材同行歓迎!