アルバイトなら良くても社員はNG?!取引先に対するギリギリアウトな敬語集

あなたは自分の言葉遣いに自信はありますか?

言葉遣いはビジネスパーソンとして確実に身につけたいもの。ですが、間違っている人に出会っても指摘するのは難しいですよね……。自分は正しいと思い使っていても、本当はアウトな表現で知らないうちに幻滅されているかもしれません。

 

とくに、店舗に出入りする取引先(業者様)への言葉遣いは注意が必要です。

取引先はお客様ではありませんが社外の人です。社外の人に失礼な態度をとると、そのぶん会社の信頼がすり減っていきます。

社外の人と接することが多い社員は会社の顔。正しい言葉遣いをマスターしましょう!

今回は3つのシーンに分けて、間違えやすいギリギリアウトな言葉遣いを16個ご紹介します。

 

取引先の方と出会ったときの敬語

 

まず1つ目は取引先の方と出会った時の言葉遣いです。

外回り担当の部署でなくても、取りつぎや受付業務、接客などで外部の方と接することは沢山あります。

その時に正しい対応ができるかで会社の印象や、あなたの評価がグッと良くなりますよ!

 

NG1.ご苦労さまです

 

まず1つ目のNGは「ご苦労さまです」という言葉遣い。

綺麗な日本語のようにも感じますが、これは目上の人が目下の人に向かって使うもの。おおげさにいえば見下している表現なのです。

取引先の方へは絶対に使ってはいけない言葉遣い。取引先の方や上司、先輩には「お疲れさまです」が適切です。

 

NG2.しばらくぶりです

 

愛想よく使いたい言葉かもしれませんが「しばらくぶりです」もNGです。

同僚や目下に対して使う表現なので、「お久しぶりです」や「ご無沙汰しております」と伝えるのが正しいですね。

さらに厳密にいえば、「お久しぶりです」は相手の立場に関係なく使える言葉。

「ご無沙汰しております」は敬意も一緒に表現できます。明らかな上司や社外の方に向けてはこちらの方が適切ですね。

 

NG3.いつもお世話様です

 

年代によっては使いがちな「いつもお世話様です」という表現。

そもそも「お世話様」という日本語は存在しません。若者言葉や造語のようなイメージ。

そのため「ご苦労さまです」と同じくらいカジュアルな言葉遣いですね。

日頃の感謝を伝えたいときは「いつもお世話になっております」と言うようにしましょう。

 

NG4.どちら様でしょうか

 

「様」をつけているため丁寧そうではありますがビジネスシーンではNG。

 

そもそもビジネスマナー的には準備不足や把握漏れなどの要素から名前を尋ねること自体が失礼にあたります。

「どちら様でしょうか」と聞くのは日本語としては間違っていませんが、上記の理由からあまりよくありません。

もちろん「誰ですか」や「お名前は?」などとフランクに聞くのは圧倒的に失礼です。社外の方には絶対にしてはいけません。

 

どうしても相手の名前が分からず相手も名乗ってくれない場合。

その場合は「お名前をお伺いしてもよろしいですか」と、名前を聞くことを許可してもらえるかという形式でたずねましょう。

 

取引先の方とお話しするときの言葉遣い

 

2つ目は取引先の方とお話するときの言葉遣いです。

少し種類が多いですが、1番多いシーンなので確実におさえましょう。

 

5.了解しました

 

「了解しました」は、丁寧そうですが厳密には間違った言葉づかい。

「承知しました」もしくは「かしこまりました」と伝えましょう。

聞きなれているぶん「了解しました」の方が言いやすいかもしれませんが、賢い相手には幻滅されているかもしれません。

 

6.ご一緒します

 

「ご一緒します」という表現は、対等な関係で使われるものです。

丁寧に感じる言葉遣いではありますが、目上の人からどこか一緒にでかけるように誘われた場合は「お供します」が正しいです。

なにか一緒にやってほしいと頼まれたときも「承知しました」「かしこまりました」と答えるようにしましょう。

 

7.参考になりました

 

何かを教えてもらったときや注意をうけたときに「参考になりました」と返事をするのはアウトです。

参考とは自分の考えの足しにするという意味。目上の方からの指摘を足しにするというのは、まるでケンカをうっているような物言いですよね。

目上の方からの意見は「勉強になりました」や「かしこまりました」と受け止めるのが正解です。

もし疑問に思うところがあれば質問をして学びましょう。

 

8.ごめんなさい

 

心から謝っているつもりでも「ごめんなさい」と言ってしまうのはNGです。

単純に「ごめんなさい」は身内や身分の変わらない相手に使う、くずした表現です。取引先や上司に使うのは非常に失礼。

目上の方に謝る場合は「すみません」もしくは「申し訳ありません」と表現しましょう。

 

9.わが社

 

「わが社」という表現は上司が部下にむかって叱咤激励するときに使う、いわば身内同士の表現。外部の方にむけて使うと、なんだか偉そうな印象を与えてしまいます。

社外の方にむけて自社の話をしたいときは「弊社」や「当社」といった表現を使いましょう。

 

10.なるほどですね

 

そもそも「なるほど」という言葉が目下の人に向けて使うもの。

さらにビジネスシーンで小略語を使うのは印象が悪いです。「なるほどですね」は「なるほど、そうですね」の省略形なので、2重の意味でよくないですね。

「おっしゃるとおりです」や「かしこまりました」と返事をするようにしましょう。

 

11.おわかりいただけたでしょうか

 

一見正しく思える「おわかりいただけたでしょうか」という表現も、「わかる」という部分が相手の能力を試しているニュアンスになってしまうため目上の方に使うのはNGです。もちろん「わかりましたか」も同じ理由でアウトです。

取引先の方に間違いなく伝わったか確認したいときは「ご理解いただけたでしょうか」と聞くようにしましょう。

 

12.お座りください

 

日本語としてNGでなくてもビジネスシーンでは避けた方がいい表現もあります。

「お座りください」という表現も「座ってください」の尊敬表現のため日本語としては丁寧。ですが、犬のお座りを連想させることからビジネスシーンでは不適切です。

お客様や取引先の方には「お掛けください」と伝えましょう。

 

13.どうしますか

 

「どう」という言葉には敬意がまったく含まれていません。さらに「します」という部分も「いたす」と表現するのが理想です。

2点をあわせて目上の方には「いかがいたしますか」と聞くのが正解。「どうしますか」は間違っても使わないようにしましょう。

 

電話対応時の敬語

 

3つ目は電話対応時の敬語です。

電話では表情や見た目が見えないぶん、対面しているとき以上に言葉遣いで印象が左右されます。

ビジネスマナーをしっかりとおさえて良い印象をあたえるよう意識しましょう。

 

14.もしもし

 

電話の1番はじめに使いがちな「もしもし」という言葉。これはビジネスマナーとしてはNGです。

「もしもし」という言葉は「申します、申します」という言葉が由来だと言われています。略した表現はビジネスシーンでは嫌われます。取引先や目上の方に使うのはやめましょう。

代わりに「お世話になっております」や「お忙しいところ恐れ入ります」などと言いましょう。

 

15.いつごろ来られますか

 

「来られる」は「来る」の尊敬語です。なので、日本語としては悪くはないのですが……。

こちらが何か嫌なことを「される」といったニュアンスにも聞こえてしまうため、ビジネスシーンでは「いらっしゃいますか」「お見えになりますか」「お越しになりますか」などの方が適切です。

 

16.店長の〇〇は席をはずしていらっしゃいます

 

例えばあなたはアルバイトで、店長の○○さんに問い合わせの電話がかかってきたと想像してください。

仮に店長が席を外している場合は、そのことを電話相手に伝えなければいけません。しかし、ここで「席をはずしていらっしゃいます」と言うのはNGです。

「いらっしゃいます」という表現は謙譲語という自分がへりくだる言葉遣い。1対1で関わる場合は目上である店長にむかって「いらっしゃる」と使うのは良いのですが、このときに最優先で敬意をはらうべきは電話先のお客様。

正解は「店長の○○は席を外しております」と丁寧語を使うこと。加えて「折り返しこちらからお電話いたします」と続ければ、とても親切で理想的な対応です。

 

取引先の方と出会ったときの敬語

 

今回は社員が使っては残念な確実におさえたい敬語表現をまとめました。

社員の方はもちろん、アルバイトの方も社会の一員としてマスターしたいものばかりです。

あなたの活躍で社外の方にも会社の良さが伝わるよう、しっかりとした言葉遣いをしていきましょう!

 

EDITOR 中馬さりの

ライター・編集者

旅暮らしするフリーライター。1992年、東京生まれ。高校在学中にライター業を開始。文化女子大学服装学部を卒業後はアパレルメーカーで広報を経験。2016年からフリーライターとして活動を開始。多数のメディアへの寄稿、編集業務を担当中。