正しい敬語を使えていますか? vol.4「ご一緒いたします(?)」

年度末になると、お取引先様への挨拶や訪問が増えてきます。新入社員として1年、敬語はどれくらい身についたのでしょうか。

前回はお客様が来社されたときの敬語の使い方でした。今回は取引先での出来事です。いつもと違う雰囲気や、久しぶりに訪問する緊張感で、言葉が出てこなくなったり、変な言い回しになったりすることは良くあります。だからこそ、自然に会話ができるように気を付けておく必要があるんですね。

新人さん、随分と成長したものの、惜しいところがあります。

今は上司に同行していますが、いずれは一人で取引先に訪問することになるでしょう。それまでに敬語をマスターできるのか。

今回はどこが間違っていたのか、確認していきましょう。

 

「ご一緒いたします」

商談に同行することになった新人さん、上司からの誘いが嬉しかったのでしょうか。

「ご一緒」という表現は、対等な関係の相手に使うものです。

目上の方である上司には「お供します」と言うのがよいでしょう。

この場合は「ぜひ、お供します」と返答するのが望ましいです。

また、上司に同行し取引先に訪問する際は、持ち物や身だしなみは再度チェック。

名刺が切れていたり、ペンのインクが出なかったりといったトラブルがないように気を付けましょう。

商談資料やカタログ、会社概要等の準備も忘れないようにしたいですね。上司に、商談相手は何人か、商談資料は印刷する必要があるのか、他に準備するものはあるか等を確認しておきます。商談中、スムーズに商談資料等をお見せすることができるようにしたいですね。

今回のような午後の商談の場合は、昼食のメニューに配慮したり、歯磨きをするなどして口臭にも気を付けると、デキる社会人にまた一歩近づくことができますよ。

 

「~様おられますでしょうか」

「おられますか」という表現は、取引先やお客様には不適切です。正しくは「いらっしゃいますか」と言いましょう。これは、対面でも電話でも同様です。普段の電話でも「恐れ入りますが、××様はいらっしゃいますか」と言えるようにしておきましょう。

また、商談の約束があるようですので、受付で約束をしている旨を伝えましょう。

そうすることでスムーズに取り次いでもらえます。

今回の場合であれば「恐れ入ります、14時に商談のお約束をさせて頂いている〇〇社の〇〇と申します。商品企画部の××様、いらっしゃいますか。」と言えばいいですね。

受付の方がいらっしゃる場合や、内線番号表から電話をかけて当該部署に連絡する場合など、会社によって様々なスタイルがあります。どの場合でも、同じような言い方で問題ありません。

今のような寒い時期は、コートを着て外出することが予想されます。その場合は、取引先の建物やエントランスの外でコートを脱いでから訪問するほうがよいでしょう。間違ってもコートを着たまま、応接室まで行かないことです。

また、脱いだコートは、中表にたたんで腕にかけておくとスマートです。

コートの左右の肩のところに両手を通し、両手を合わせるように肩のラインを揃えます。

左右のどちらかの手をグルっと裏返して、逆の手が支えている肩のところに重ねます。そうすると、裏地が外にでている状態(=中表)にたたむことができますよ。

 

「しばらくぶりです」

「お世話様です」と言う人がいるなかで「いつもお世話になっております」と対応できる新人さん、随分と社会人としてのスキルが身についてきているようです。

基本的に、会社間でお付き合いがあるのであれば、個人的に担当者と面識がなくても「いつもお世話になっております」と言えば問題ないでしょう。

今回の商談相手は、よく知っている取引先の担当者さんでした。

久しぶりに会った新人さんは、思わず「しばらくぶりです」と言ってしまったようです。

相手は取引先の方ですので、ここは敬意を表して「ご無沙汰しております」と言うのが正しいでしょう。

また、相手の立場に関係なく使う場合でも「お久しぶりです」と言うのが良いですね。

そこから話が弾むようであれば、前回訪問時の様子や、最近の電話でのやり取りを話題にしてみてはいかがでしょうか。

春に向けて、取引先への訪問や、来客が増えますね。また、新しく社員が入社してくるところが多いですね。

スムーズで気持ちの良い対応ができるように、先輩としてスマートな後輩指導のためにも、正しい敬語を身につけていきましょう。

WRITER にーち

イラストレーター

イラスト・漫画を描いたりしてる人。
お絵かき・料理・ゲーム・お酒・オカルトが大好きな超インドア派女子。