玉の動きに子供も夢中! おもちゃパチンコ・コレクション

フリーライターの栄華(@henaieika)と申します。パチンコが大好きなのでパチンコの記事ばかり書いています。でも、機種情報や勝ち負けのことはまずお話しません。私の得意分野は「パチンコの周辺文化」。パチンコ屋さんの建物の写真を撮るため全国を旅したり、パチンコについて書かれた本や、昭和のパチンコ店のマッチラベルを集めたりしている変わり種です。

今回は私のコレクションの中から、様々な「おもちゃのパチンコ」をご覧に入れます。

おもちゃのパチンコを集めてます

「子ども」って、パチンコから最も隔たった存在のひとつだと思いませんか。私が幼い頃は、子どもが大人と一緒にパチンコホールに入ることが黙認されていましたが、ご存知のとおり現在は厳しく禁止されています。今の世の中、「パチンコ」と「子ども」の間には、大きな壁があるのです。

しかし私は、パチンコを通じて子どもに触れ、さらには、子どもからパチンコの楽しさを教えられた経験があります。詳しくお話する前に、まずこの写真をご覧ください。

私の「おもちゃパチンコ」コレクションです。

パチンコファンたる者、「思い入れの深い台を手元に置きたい」と願うのは道理です。しかし、実機を手に入れてメンテナンスを施し、その収納場所を確保するのはとても大変なこと。何百台、何千台というパチンコ・パチスロ台を所有するコレクターさんを見ると、「この人は神から才覚を与えられた選ばれし人間だ…!」と感嘆のため息が出ます。

そんな私でも「コレなら集められそう!」と思えたのが、子ども向けのおもちゃパチンコなのです。しかも「非・電動」であることが条件(えっ、電動のもあるの? と驚かれた方は「でんパチくん」というワードをググってみて下さい)。先ほどの写真にぎっしり並んでいるのは、

「小さくて場所を取らず」
「電気がなくても遊べて」
「大半はひとつ数十円~数百円、どんなに高くても5000円以内」

のおもちゃパチンコなのです。

おもちゃパチンコをタイプ分け

具体的にどんな物があるのか、ちょっとタイプ別に見てみましょう。

<玩具メーカー系>
「エポック社」の存在抜きでおもちゃパチンコを語ることはできないでしょう。1970年代前半に発売された「ジャンボパチンコ」シリーズは、大人向けのパチンコのようなスケール感とリアルさで子供たちを魅了しました。大村崑さん出演のテレビCMもありましたね。製品としても丈夫で壊れにくく、我が家の「ニュージャンボパチンコ」は、現在でも本物のパチンコ玉を使って何時間でも遊ぶことができます。

そして、アナログゲーム史に残る名作、トミー(現:タカラトミー)の「ポケットメイト」シリーズも「銀球を弾いて遊ぶタイプ」のものが多いため、どうしてもパチンコを想起してしまいます。

私が持っているのはこの一台だけですが、側面のレバーを引くとフリッパーのようなパーツが一定期時間だけ開閉するようになっています。仕組みは違いますがチューリップに似てますね。

<駄菓子屋系>
駄菓子屋さんはチープなパチンコおもちゃの宝庫。旅で訪れた地方都市に駄菓子屋さんがあると必ず入って「パチンコのおもちゃはありませんか?」と尋ねます。

そういう時に示されるのはこういうタイプの商品が多いのですが、現在も流通しているものなら台紙ごと大人買いすることができます。

デッドストックを手に入れるならネットオークションです。ただ、古くて希少で保存状態のよいものは当然お高めなので手が届きません。

この商品は比較的安価で手に入れることができたもの。くじ引きカードと商品がセットで箱に収められたビジュアルがなんともカワイイ逸品です。

<キャラクター系>

こちらはおもちゃパチンコの醍醐味が味わえるタイプと言ってよいでしょう。「大人のパチンコでは絶対にありえない版権」が、パチンコという4文字をまとう姿を見ることができる商品です。

中でもこれは珍品ですね。ハローキティの腕時計型パチンコゲーム。パチンコおもちゃを多数作っている「ベル玩菓」さん製。台紙を見ると「景品用」とあり、イベントやお祭りの当てものだったのではないかと思われます。

<レトロ系>
このタイプについては、詳しい方がおられたらぜひ情報を頂きたいです。一見レトロな雰囲気なんだけど、真のレトロではない「レトロ風」疑惑があり、メーカー名などが記載されていない物です。

この3機種は材質が違い、絵柄も微妙に異なっていますがすべて野球モチーフで、いずれも選手のユニフォームに「TOKYO」と書いてあり、ポケットの点数配置や人物のポーズも酷似しています。一番古そうな左端がオリジナルかな? と想像してみるものの、正確なことはよく分かりません。

この他にも「食玩系」「海外モノ」「企業系」などがあり、バラエティの豊かさでは大人のパチンコも顔負けです。

おもちゃのパチンコに教えられたこと

こうしたおもちゃが現在も製造され続けているのは、やはり「玉を弾いて穴やポケットに入れる」という遊びそのものが、子どもたちにとって魅力的だからでしょう。私は前述のエポック社「ニュージャンボパチンコ」を、京都に住む知人の家に預けていた時期に、忘れられない経験をしました。

知人の家は1階が大きなガレージのような造りになっていて、シャッターを開けておくと近所の子どもたちが興味深げに中を覗き込んでゆきます。外から見える場所にパチンコを置いていたところ、子どもたちが代わる代わる打ちに来たり、中には「子どもがやりたいって言うので連れてきました」と訪ねて来る若いお母さんまで現れました。

仕事でパチンコに携わっていると、本当にパチンコが楽しいのか正直よく分からなくなる時があります。そんな時に思い出すのが、おもちゃのパチンコを無心に打つ子どもたちの姿です。私も子どもたちのようにパチンコを楽しむことができれば、永遠にパチンコを愛し続けることができる。そう信じているのです。

 

WRITER 栄華

ライター

「パチンコの周辺文化」を探究するフリーライター。全国2200店以上のホールを訪ね歩き写真を撮影するほか、「パチンコ店のトイレ研究」や「パチンコ書籍の蒐集」など、他の追随を許さない独自の着眼点が注目されている。活動媒体は「パチンコ必勝ガイド」「パチンコ・パチスロTV!」など。