パチンコホールはインスタで映えるのか

こんにちは、偏愛パチンコライターの栄華です。
今回はですね、今まであまり公にして来なかったあるモノを題材にお送りするのですが…

あ、でも、ごめんなさい。大したことじゃないんです。大方「なーんだ」とか「さもあらん」的な反応だと思うんですけどね(はよ言え)。

実はわたくし…

「インスタグラム」をやっております。(シーン…)

 

こんなのです。

インスタグラムの説明はさすがによろしいですか。まあ、いわゆるSNSというもので、ツイッターと違うのは写真を主体に発信する点ですかね。もっと知りたい方はググってください。

先ほどの画像は私のインスタグラムのスクリーンショットで、ご覧のとおりパチンコと関係した写真しか投稿しておりません。しかし、パチンコファン向けに「インスタやってまーす。フォローしてくださーい」と宣伝したことはほとんどなく(少しはある)、インスタのプロフィールのほうにもパチンコライターという身の上は明記してません。

なぜこんな形でインスタをやっているのか。
それにはちょっとした目的があります。

どのようなパチンコ写真に「いいね」が集まるのか知りたいから です。

私は全国のパチンコ店を訪ね歩いて建物の写真を撮影しておりますが( この記事 参照)、なぜ撮るかと言えば、古いパチンコ店の建物が好きで、すごくカッコいいと思うからです。この、「カッコいい」という感覚は、パチンコを打たない方々とも共有できるものなのか。それを知りたくて極力ひっそりとインスタ生活を送り、人々の反応を観察しているわけです。

最も古い投稿は2017年5月2日。2018年12月7日現在、172点の写真を投稿しています。フォロワーさんは、路上観察や旅がお好きな方、アジア系の外国人もけっこういらっしゃるようです。

さてみなさん、ここからようやく本題です。
私が投稿した172点の写真うち、最も多くの「いいね」が付けられたのはどんな物か気になりませんか? パチンコを打たない方々は、パチンコのどんな場面を捉えた写真に魅力を感じるものなのでしょうか。

いいねの数を調べ、ベスト10形式で発表してみたいと思います!

 

10位からカウントダウン

まず、前提条件として、私はインスタで他のユーザーとほとんど交流していません。興味のある写真を投稿されている方は私もフォローをして、時間があるときは「いいね」しますが、時期によってかなりのムラがあります。写真につけるコメントは「ごく手短に」を心がけており、投稿頻度も低いため、あまり盛り上がっているアカウントとは言えません。しかしその分「付き合いや惰性でいいねをつける人は少ない」のではないかと思っております。

<第10位> 169いいね
他施設複合型の柱看板(2018年7月18日投稿)

まず10位には栃木県の柱看板がランクイン。この手のガチャガチャして何を象ってるのか分からない造形物、私も大好きです。パチンコホールとゴルフの練習場が同じ敷地にあり、看板を共有していました。うん、こういう写真に反応して頂けると「わかって頂けるのね!」と希望を感じます。この写真、インスタに投稿したのは今年の8月ですが、撮影は2013年の10月。すでにホールは閉店し、柱看板も撤去されています。

 

<第8位(2件)> 170いいね
(170いいねが2つあったので9位はナシ)

①廃ホールの屋上看板(2017年8月6日投稿)

おお。みなさまお目が高い。これはパチンコメーカー「高尾」が経営していた直営店「正ちゃん」の屋上看板です。2000年代前半に閉業した後も建物は残り、何度か足を運びましたが、この写真2016年10月に撮影しました。ビッグサイズの「パ」と残りの三文字の配置が心地よく、形・大きさの違うモノ同士が限られたスペースに奇跡的に収まったような安堵感があります。パの半濁点の塗装が他より剥げ剥げな理由を、仮説でけっこうですので説明できる方がおられましたらご教示ください。

 

②新幹線という名のホール(2017年11月3日投稿)

もうひとつの8位は柱看板。「パチンコ」の文字に何やら疾走感があるのは、店名が夢の超特急だからでしょうね。しかし、このホールの顛末は夢のないものでした。所在地は青森県。1980年代、東北新幹線の開通に伴い、このホールの付近にも駅が建設されることになり、「これからどんどん町が栄える」と沢山の住宅や店舗が作られたそうです。しかし盛岡駅以北の建設は遅れに遅れ、全線開通を果たしたのは2010年。その間に日本経済は低迷期に入り、町は栄えることがないまま衰退してしまいました。ホールもかなり短命だったそうです。

 

<第7位> 173いいね
ラッキー台の女の子(2017年7月26日投稿)

現代のパチンコ店では使うことの許されない「ラッキー台」の三角プレート。岐阜県山県市の「岐阜レトロミュージアム」で去年撮影しました。背後に映り込んだ盤面を見て機種名が即わかっちゃう方ってどのぐらいおられるのかな?

ヒントは90年代の羽根モノ。

答え言いますよ。

 

 

 

西陣の『もちあげ隊』です。

 

<第6位> 174いいね
寸又峡温泉「むかしのパチンコ」(2017年12月1日投稿)

静岡県の寸又峡温泉にある観光客向けのパチンコ店。すごいでしょ? 歴史本に載ってる資料写真じゃなく、正真正銘昨年撮影したものなんです。地元出身の男性が2011年まで営業していましたが病気で他界され、現在は遺志を受け継いだ妹さんが観光シーズンだけ営業しておられます。ちなみに今冬の営業はもう終わったそうなので、次は桜の季節かな。

 

<第5位> 175いいね
ネオンサイン3連発(2018年10月14日投稿)

コラージュ作成アプリをインストールしたので、どんな画像が作成できるのかな? とテストで作ったものが意外にも高評価を賜りました。左が静岡県、右上が東京都、右下が富山県のホールのネオンなのですが、残念ながら去年から今年にかけて全て閉業してしまいました。172枚の写真のうち、5番目に人の目を惹きつけるぐらい美しいのに、もう二度と見られないんですね。

 

<第4位> 176いいね
ツタの絡まる廃ホール(2017年11月25日投稿)

北関東の某所で2016年に撮影。CS放送のテレビ番組に出演し、「廃業ホールの鑑賞の仕方」をレクチャーしたときに撮った1枚。うーん…。この写真、そんなに良いかな? 晩秋の寒そうな空と、つる植物に侵食された白壁。もちろん嫌いじゃないけど、なんだか可哀そうというか恐ろしげに見えるんです。私のタイムラインには、廃墟のようなボロボロの建物の写真がよく流れてくるので、そういう視点で古いホールに相通ずるものを感じて下さっている方がいるのかもしれません。

 

<第3位> 184いいね
ここはパチンコ店ではありません(2017年8月12日投稿)

ほう…そう来ましたか。これもちょっと意外ですね。なおこの写真には、

「いい色になってるね、朽ち錆びて…」
「好きな色合い」

といったコメントが寄せられていました。なるほど。4位の物件同様、なんかこう、滅びの雰囲気が漂ってるほうが錆びマニアみたいな方々の共感を得られるのかな。ちなみにこの建物は、2017年の撮影時、資源リサイクルの会社として使用されていたんですが、パチンコ店の看板を撤去せずこのまま営業しているところが愛おしゅうございました。

 

<第2位> 209いいね
パチンコ店の写真じゃないし(2017年11月21日投稿)

あれま。どうしたことでしょう。なんだか上位になるにつれ、写真への思い入れと評価が反比例して行くような。写っているものは大事な宝物なんですよ。でも「写真」としてはね…? 一応説明しますと、これは私の蒐集物です。昭和30年代~50年代のパチンコ店のマッチラベルを集めているんです。異様に目付きが悪く、裸体が生々しいキューピーちゃん(推定)を見て「ウケる~」と投稿しましたが、そうか…これが2位…。

 

<第1位> 288いいね
えーーーーーーっ!(2017年6月13日投稿)

ダントツ1位が…これ…。
というか、こんなにいいね付いてたっけ。

これはですね、キティちゃんの「腕時計型パチンコおもちゃ」という珍品です。奇しくもべラジオプラスさんの第1回目の連載で紹介しましたので、ご興味抱かれた方は こちら をご覧下さい。

 

えーと。
今回の趣旨をもう一度確認します。

パチンコ店の建物のカッコ良さを、写真を通して非パチンコユーザーと共有できるのか?

について考えたかったのでした。
で、評価の高かった1位と2位にパチンコ店が写ってないということは…

「無理」って結論になっちゃうんですかね…。

 

ありがとうございました

いや、そうではあるまいよ。
キティ姐さんとキューピー(推定)が強すぎたんです。考えてもみましょう。パチンコが、彼女たちを超えてしまえるような存在になっていいのですか? 超えてしまったら、そんなのパチンコじゃありません。

私の写真の腕も拙いですし、もっと精進すべしということです。気合を入れ直してこれからもパチンコホールの魅力を発信し続けたいと思います(インスタアカウントへのリンクはあえて貼らない)。

 

さて。気がつけば12月も後半。今回が2018年最後の記事となりました。
文字量的にボリュームのある定期更新のウェブ連載は初で試行錯誤の連続でしたが、半永久的に不特定多数が閲覧できる記事を書く緊張感はとても新鮮でした。誌面よりダイレクトな反響が多く、皆様からのお言葉がとても励みになりました。この連載を名刺代わりの代表作にできるよう来年も頑張ります。引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました!

 

WRITER 栄華

ライター

「パチンコの周辺文化」を探究するフリーライター。全国2200店以上のホールを訪ね歩き写真を撮影するほか、「パチンコ店のトイレ研究」や「パチンコ書籍の蒐集」など、他の追随を許さない独自の着眼点が注目されている。活動媒体は「パチンコ必勝ガイド」「パチンコ・パチスロTV!」など。